Oracle Databaseアップグレードのベストプラクティス

Oracle Databaseのアップグレードやマイグレーションには多くの機能やツールをお使いいただくことができます。
アップグレードとマイグレーションそれぞれの言葉の定義は以下の通りです。

アップグレード:同一HW上でOracle Databaseのバイナリを新バージョンへ変更すること
マイグレーション:別のHWやサービスへデータを移行すること

アップグレードやマイグレーションの手法は上のスライドのように多数存在します。
AutoUpgradeを使うことで簡単にバイナリのアップグレードを行うことができます。
OCI上のデータベースであれば簡単にクラウドツールを使ってボタンひとつでアップグレードすることもできます。
マイグレーション手法はサンプルとしては代表的なものをスライドに載せていますが、これ以外にもさまざまな方式があります。

Oracleとしての推奨はどれなの?

これはよくお客様から聞かれる質問ですが、Oracleとしてはさまざまな
アップグレード/マイグレーション手法を簡単かつ効率的に実施していただくために3つのツール、サービスを用意しています。

AutoUpgrade:このツールがリリースされたころは前述の通りバイナリアップグレード専用のツールでしたが、2025/2月現在ではPDB Unplug/Plug、リフレッシュ可能クローンといったマイグレーションも可能になっています。また、パッチ適用もこのツールで可能になっているため、メンテナンス関連お様々な場面で活用できるツールに進化しています。実行方法は設定ファイルにデータベースの情報などを入力しコマンドをひとつ実行するのみで簡単にアップグレードやマイグレーションを行うことができます。

Zero Downtime Migration:このツールも進化をし続けているツールですが、OCIやExadataへの移行時にトランスポータブル表領域、GoldenGate、Data Guardなど複数のマイグレーション手法をコマンドひとつで実行できるツールです。特にGoldenGateやData Guardなどはダウンタイムを最小化して移行することができますが、設定や構成は難易度が高いと言えます。このツールを使うことで実行を簡略化することができます。

Database Migration Service:Zero Downtime Migrationをクラウドサービス化しOCI上のGUIで実行できるようにしたものがこのサービスです。Data PumpやGoldenGateの移行を画面上でボタンを押していくだけで簡単に実行できます。

これら全てのツールやサービスは無償でお使いただくことができます。
ぜひ、今後のアップグレードやマイグレーションの際にはご利用を検討ください。

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